医療とコーヒー

コーヒーは昔から薬の代わりとして使われています。その効果を改めて知るブログです。

コーヒーを飲むと、代謝にも影響を及ぼす可能性

珈琲は健康にいろいろな効果をもたらしてくれます。

そして毎日コーヒーを飲むことで、考えられていた以上に代謝に影響を及ぼす可能性のあることが小さなな研究で立証されたようです。

これまで多くの研究で、コーヒーを飲むとパーキンソン病や糖尿病、一部のがんなど多くの病気が発病する危険が低くなる可能性が示されているようです。

今回の研究を指揮して米ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部予防医学助教授のMarilynCornelis氏らは「その多くは参加者が自己申告したコーヒーを飲む量と発病の危うさとの関係をみているだけだ」と意見をしています。

今回の研究はこれらの関係性の仕組みを明らかにすることに努めたものだとしています。

Cornelis氏らの研究は、コーヒーを日常的に飲んでいるフィンランドの成人男女47人を対象に行った臨床試験に基づくもののようです。

その結果、コーヒーを1日4~8杯摂取すると115種の代謝物質の血中濃度が有意に変化することが分かったそうです。

こうした変化のほとんどは予想通りのものでしたが、一部には想定外の変化があったようです。

例えばコーヒーを飲むと、脳内マリファナにとても良く似た物質として知られる身体調節機能に関係する代謝産物の血中濃度を低下させることが分かったようです。

また、コーヒーを飲むことで性ホルモンなどのステロイドホルモンや脂肪酸代謝に関係をする代謝の結果できた物質の血中濃度にも変化をもたらしていようです。

  Cornelis氏らは「こうした代謝産物の血中濃度の変化が何を意味するのかは分かっていない」とコメント。 「今後、コーヒー摂取と内因性カンナビノイドが関連するメカニズムが解明されれば、コーヒーを摂取する人で一部の疾患リスクが低い理由を説明できるようになるだろう」と展望している。 

米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)のスポークスパーソンを務めるAngela Lemond氏は、この研究は小規模なもので、コーヒーの摂取量もゼロから1日4杯、1日8杯と設定されており、一般的なコーヒー摂取の習慣を必ずしも反映していない点を指摘。

参考 https://www.carenet.com/news/general/hdn/45717


米国では成人のカフェイン摂取量は、食事に関係をするガイドラインで1日400mgまでが安全域とされています。

コーヒーを1日8杯も飲むとカフェイン摂取量も800mgと上限を超えてしまい、睡眠や精神面への悪影響が心配されています。


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